音楽と誠実に向き合って生きた仲間のこと
2月中旬、ジュネーブ音楽院で一緒に学んだ仲間の一人が亡くなりました。
彼女は神奈川在住のピアニストです。
20年来の交流、といってもそれは年に一度、年賀状でお互いの一年を数行に書き記すだけのものでした。それでも、お互いが音楽に誠実に向き合って生きている証がそこにはあったと思います。
ただ、一年がたった数行に集約されているので、音楽のこと以外うかがい知ることはありませんでした。
昨年の年賀状には、『昨秋は初めてポーランドに行って来ました。肌で感じることは本当に大切ですね。』と初めてのポーランド(それは勿論ショパンのふるさとのことを指しているのです)について写真とともに記されていました。
今年の年賀状は、いつもなら必ずある音楽の報告はなく、軽井沢で撮った写真に『年々お忙しくなられて大変だと思いますが、お身体大切に!』とだけ添えられていました。
この時ふと感じた違和感が、まさかこのような形になろうとは…その時は思いもよりませんでした。

この15日、表面に鍵盤が薄墨色で印刷されたはがきが届きました。差出人は彼女の妹さんです。
裏面には、軽井沢で撮られた写真と彼女が亡くなったとの文字が…
信じられない思いで、しばし呆然としました。『お身体大切に!』という言葉が、辛い病と闘う彼女自身から発せられたこと、そしてその中にあるさまざまな思いが察せられて胸がつぶれそうになります。
彼女の遺志でご葬儀もなく、5月に桐朋学園で演奏会形式の「偲ぶ会」開かれます。
やはり彼女は音楽に誠実に向き合った人でした。
どうぞ、やすらかに
追伸;
彼女が自身の病と向き合いながら明るく生きた証“スーの毎日にっこり日記”を私たちに残してくれました。彼女と知り合えたこと、本当に誇りに思います!
香取智子 wrote|Date:08.03.17|
コメント (2)
コメント
すーさんご冥福をお祈りします。ブログをみて、こんなHAPPYな気持ちの持ち主だから、ずっと、皆さんのハートのなかで生き続けるんだろうなと、思いました。亀仙人も強く、毎日を過ごしていきたいです。
いろいろ、考えるブログでした。短く、おわります。
「姉は誰かの心に響いてくれたらと思ってブログを始めたのかもしれません」と妹さんがおっしゃっていました。
私も微力ながらそのお手伝いをさせていただいています。