プサルターフレンズ
秋田市御所野にある、ご夫婦で経営されている『ゆりの木』
。
まるで高原にある喫茶店を思わせる店構えで、店内も木のやさしいぬくもりに包まれています。かわいらしいインテリアもチロルの香りがいっぱい。
ところが、ここはなんと国産の蕎麦の実を挽くことから始めるという、こだわりのお蕎麦屋さんなのです。
さらに店内をぐるりと見渡すと、何やら不思議な楽器が目に飛び込んできます。
これが、プサルター。

ご主人の金子さんは、川崎に住んでいらした時にこの楽器と出会ったそうです。色々工夫を重ねながら自作する方法を編み出され、現在はその製作法を伝授しながら仲間たちと合奏を楽しんでいらっしゃいます。個性的な手作りの楽器ですが、演奏にはヴァイオリンと同じように弓を用います。ヴァイオリンは音程をつくることも演奏者のお仕事ですが、プサルターはあらかじめハープのように、一音ずつ弦が張られているので、音程が不安定になる心配はありません。(ただし、調弦は必要ですが…)
大正琴のドイツ版?とも言えなくはないのですが、小型のプサルターでも弦と弦の間が結構離れていますので、弓を上下、左右に移動させながら弾くのはちょっと技が必要です。勿論、ピツィカートでも弾けるそうですが、速い曲や和音は弾けません。

ソプラノはこうやって演奏します
この楽器の原型は、プサルテリウムというイスラムからヨーロッパに渡来して定着した楽器ではないかということです。(メムリンクの絵にも描かれています)ただ、プサルテリウムは指やプレクトラムを使って弾くもので、チェンバロやスピネットの祖型とみなされています。偶然かどうかは定かではありませんが、プサルターの弦、ピンはチェンバロのものを使用しているそうです。
また、プサルテリウムはダビデ王が携帯した楽器として描かれていることも多く、詩篇psalmと語源が同じため、詩篇唱の伴奏楽器として好まれたと推測されています。
ロシアやフィンランドでは民族楽器として残りましたが、学校教育の現場でも使われ、1930年代にドイツのエトガル・シュターマーにより弓で弾くさまざまな大きさのプサルテリウムが発案されました。このプサルターもおそらくその系列のひとつなのでしょう。

こんな個性的なペイントも
ともかく、今からヴァイオリンを始めるのは無理でも、プサルターは弓を使う楽しさを手軽に味わうことができる、今どきうれしい楽器かもしれません。(ただし、その前に工作が好きでないと楽器を手にすることができないのですが…)


13日に高清水の仙人蔵で初のコンサートを開きます。熱の入った練習が行われていました。
ところで、この『ゆりの木』。そば粉のクレープも供しているのですが、その中にはご夫婦で栽培されている無農薬のサニーレタスが巻かれています。また、辛味だいこんも菜園の収穫物だそうです…
お話をうかがった後、近くの菜園にご案内くださり、無農薬の野菜を色々いただきました。
家に帰って、ドレッシングもかけず、ぽりぽり、ぱりぱりとまるで青虫と見紛うばかりにいただきました。(良い野菜は本当に甘い!!)
香取智子 wrote|Date:08.07.07|
コメント (7)
コメント
ゆりの木さんの蕎麦美味しいと噂になっていたので
是非、友達誘って行きたいと思います。
しかも、手作りの楽器メルヘ~ン♪
優しい音色がしそう☆
上から三枚目の写真のプサルターに描いている絵かわいい!!でら亀仙人好みです。
もし、亀仙人が描くなら亀の絵かきます☆☆
おなかへったー。。
ゆりの木さんのお蕎麦、それに無農薬の新鮮なお野菜、美味しそうですね!身体に良さそうです。
また、楽器を実際に手作りするなんて、素敵ですね。初めて知った楽器ですが、美しいですね!音色もさぞ綺麗なんでしょうね!
亀仙人さんは、亀がお好きなようですね!
我が家も亀を飼っています。ミシシッピアカミミガメです。手乗りインコならぬ、手乗り亀になったんですよ!亀に癒されています。
おお、ついに亀の話題になってきました。
子供の頃、庭の池に亀(日本の)を飼ってました。金魚や鯉と一緒に住んでいたのですが、冬場になると庭のどこかで冬眠しているようでした。
それが、ある時どこへ脱走したのか戻ってこなくなりました。
ところが、数年後また池にひょっこり顔を出してくれ、それ以後、また何食わぬ顔で池の住人になっていました。
引越しするときに、その亀を成田山新勝寺に運んで亀池に放したので、もしかするとまだ生きているかもしれません。って亀の寿命は知りませんが
みもざさん☆
ミシシッピアカミミはかわいいですよね♪
チークが入っているみたいで☆☆
亀仙人も、飼ってましたよ。
レモンちゃんという、名前をつけていました。
あと、レッドベリータートルと、銭亀と、
陸亀を飼っていました。
今は、亀グッズコレクターです。
亀は動きがゆっくりなイメージだと思いますが、
じつは足が速い所が、なんか惹かれPOINTです♪手乗り亀かなりうらやましいです。
亀仙人はよく、大森山のホシガメに会いにいっています。ホシガメほし~。
ふるさとテケさんも、亀仙人さんも、亀を飼っていらしたことがあるんですね!一度は脱走した亀が再び戻ってきたというエピソード、ちょっと感動しますね。帰巣本能あるのかしらん?(我が家の亀も二度ほど水槽から脱走をはかりました。まあ、前科者です。) 亀仙人さんは、いろいろな種類の亀を飼ったことがおありなのですね!陸亀もかわいいですよね♥ホシガメ、ラブリーだと思います。
あれれ・・、みなさん亀のお話で盛り上がってますね。プサルターのお話ではなかったでしたっけ。
ところで、音を鳴らす弓、弓矢の弓のようですね。民族が獲物を捕らえるときの弓で楽器もついでに鳴らしちゃったのがはじまりなんでしょうかね?!ご存知の方がいらっしゃいましたらおしえてくださいね!!
みかさん、
暴走気味のコメントコーナーを引き戻してくださりありがとうございます。
お尋ねの弓の件ですが、ニューグローブ音楽辞典によれば、弓は10世紀頃のイスラム、ビザンツ帝国で広く知られていたそうです。イスラム支配下のスペインとビザンツを経由し、ヨーロッパに初めて弓が伝えられたのは11世紀のことでした。
このころ(920-930年頃)の楽器を描いたモサラベ写本がhttp://liutaiomottola.com/instruments/bassotto.htm
に載っています。
これを見れば分かると思いますが、昔はこんな巨大な弓で弾いていたのです。各地の細密画を見ても、弓は凸形です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E4%B8%96%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%89%E3%83%AB
バロック時代も、弓は平らか若干凸形です。
弓は1750年頃から数々の変化を経て、次第に凹形に反った長い弓になり、1785年頃規格統一されました。
尚、弓は、やはり狩猟の弓がその原型という説もあるそうです。