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オルガニストが綴るブログ 音楽のソムリエ

人類の叡智、鍵盤はほんまにすごいやっちゃ!!

はたして皆さんはご存知でしょうか?

オーケストラなみの音を出せる楽器になったパイプオルガン。あの巨大楽器が一人でも自在に操れるようになったわけを…

鍵盤の発明。実は、これが楽器の表現能力を飛躍的に進化させたものでした。

最初のオルガンといわれている古代ギリシアのヒュドラウリス(水オルガン)にも鍵盤の起源になるレバーのようなものがついていました。

Hydraulis.jpg
水オルガン


鍵盤は、楽器の発音体に間接的に運動やエネルギーを与えて発音させるもので、選択された複数の音を同時に鳴らすために発達してきました。(簡単に言えば、一人の人間がたくさんの音を同時に鳴らせるような仕掛けです)

別の見方をすると、楽器の発音体が演奏者からもっとも離れた楽器、それが鍵盤楽器です。


鍵盤を持たない楽器を思い起こしてみましょう。笛にしても、打楽器にしても発音体に人間が直接触れることで音が出ます。自分の手中に楽器があることは、ある意味、自分の意のままになることでもあります。けれど、楽器の能力は人間によって規定されてしまいます。


けれど、パイプオルガンはどうでしょう。発音するパイプが演奏者から10メートル以上も離れたところに
あるなんてごく当たり前のことです。
こんな遠くにある笛を鍵盤ひとつで鳴らせるということが、どれほどすごいことか!!


昔々(中世の)オルガンの鍵盤は指ではなく、握りこぶしや手首あるいは膝まで使って演奏されていたと言われています。オルガンの鍵盤の間隔はパイプのそれと同じだったためです。
その後、パイプの間隔を集約できるような機構が発明されて、等間隔の鍵盤が作られ指でも演奏可能な鍵盤が出来上がりました。


ですから、今では当たり前の鍵盤ですが、その奥はとてつもなくふか~いものなのです。


プレトリウス《音楽大全》より
ハルバーシュタットのオルガン(1361)の手鍵盤、足鍵盤


パイプオルガンは管楽器に鍵盤の付いたものですが、オルガン同様バロック期にさかんに使われたチェンバロは、弦楽器の仲間です。原型はプサルテリウムという弦を指で弾く楽器で、ギターなどと同じ『撥弦楽器』の仲間です。でも、ギターと違って鍵盤を押せば両手で同時に、いとも簡単に音をかき鳴らせるわけで、これも鍵盤楽器だからこそできる業なのです。

プサルター.JPG
H.メムリンク《楽器を演奏する天使》から
プサルテリウムを奏する天使

Flemish_harpsichord.jpg


弦をたたく『打弦楽器』の仲間であるピアノも同様です。ピアノの祖形のひとつといわれるダルシマーは両手に持ったマレットで横に張られた弦をたたきます。これも単音で演奏することが主になりますが、鍵盤を付ければ、指一本でハンマーが弦をたたいてくれます。10本の指全部を使えば10個の音が同時に鳴らせるという、これはもう超画期的なことなのです!


Hammered_dulcimer_reenactor.jpg
ダルシマー


こんな鍵盤楽器の仕組みを一挙にご紹介。聴いて、触って、より深くその魅力を感じていただく、ワンコインコンサート&ワークショップ『鍵盤楽器大集合』が10月28日(火)13:30から開催されます。


ピアノで弾くオルガン曲、オルガンで弾くピアノ曲、ピアノとチェンバロで同じ曲を聴き比べてみる、さまざまな角度から鍵盤楽器に迫っていきます。

最後は、皆様にオルガン、チェンバロ、ピアノ、クラヴィコード(バロック期に家庭でさかんに使われた楽器です。弦を押し上げて発音させます。)、ダルシマーなどを体験していただくコーナーも。


Clavichord-JA_Haas_007_reworked.jpg
クラヴィコード


普段、めったに触れることのできない楽器に触れるチャンス!!

好奇心いっぱいの皆様、アトリオンに足を運んでみませんか?



香取智子 wrote|Date:08.10.06|コメント (1)

コメント

触ったことのない楽器や見たことのない楽器ばかりで、えーらいこっちゃえーらいこっちゃ♪
よぉいよいよぉいよい!!
やっぱし同じ阿呆なら踊る阿呆になりたいから
コンサート行くっきゃないすなぁ☆☆
ダルシマー演奏しているお母さんみたいな
白いヘッドアクセつけながら、ちょっとだけで
いいので触れてみたいです♪
ウキウキ♪

投稿者: 亀仙人 | 2008年10月24日 12:03

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