Web Galerie 《Chemin de Fer 鉄の道》 第9回展覧会『残雪から新緑まで』 Part2.Landscape編
Part2は景色を集めました。



鳥海山麓

弘前の桜


ポストの帽子も消えました 角館

刺巻


まるで、アンリ・ルソーの絵に出てくる植物みたいです

香取智子 wrote|Date:10.06.25|
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Web Galerie 《Chemin de Fer 鉄の道》 第9回展覧会『残雪から新緑まで』Part1乗り物編
F氏の写真館、
残雪の平原から新緑の中をとことこ?と走る列車。
福岡から札幌まで40時間もかけて疾走する貨物列車から、空から眺めた鳥海山まで。
乗り物、大特集!






福岡から札幌まで走る貨物列車


鳥海山を見下ろす

Lune et Vénus
香取智子 wrote|Date:10.06.25|
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十文字和紙、変身する!
十文字和紙というのをご存知ですか?
秋田県横手市十文字睦合で、江戸時代から引き継がれている伝統的和紙だそうです。今ではこの伝統の手仕事を守っているのは佐々木清男さんただ一人。
秋田市在住の渡辺弘子さんは、「何をどのようにして和紙ができるのか」興味を抱き、この十文字和紙に惚れ込み、16年間せっせと工房へ足を運ばれたそうです。
和紙の原料は自家で育てた楮(こうぞ)。楮の刈り込みから蒸かし、皮はぎ、晒し、叩き、漉くに至るまで全ての工程は手作業で、長い時間を経て一枚の和紙が誕生します。作業は毎年厳寒の季節に行われます。
その工程を渡辺さんの撮られた写真を使って、簡単にご紹介します。

9月の楮

11月に刈り入れる

楮の束

楮を蒸かす

いったん干す

粗皮を剥ぐ

再び白皮を干して乾燥させる

白皮を煮る

楮をひたすら叩く
その後、ノリウツギの白皮から糊を作り

やっと紙漉きに

一枚ずつ漉いては重ね、漉いては重ね

2月の鳥海山

まもなく白鳥も北帰行
渡辺さんは、今では紙を漉く作業もできるようになり、この和紙を使った製品化を思い描き、それがやっと形となりました。
基本は帽子。和紙にこんにゃく糊を塗り、皺加工を施し、軽くてじょうぶな帽子に仕上がりました。芯の入ってない帽子はくしゃくしゃと丸めてポケットに入れることもできます。少々ぬれても大丈夫!
渡辺さんは、帽子のほかにもトレーや小物の雑貨など色々試作されています。

和紙の帽子

和紙の帽子

日の出酒造、和紙製の半纏
ちなみに第二次世界大戦中、大陸間弾道弾?となった風船爆弾は和紙をこんにゃく糊で固めて5層に重ねて作ったものだったそうです。
伝統の技術が今に受け継がれ、新しい命を吹き込まれる。とても大切なことだと思います。
香取智子 wrote|Date:10.06.14|
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オルガニスト、栄養補給する
5月の連休にお仕事モード全開でしたので、ちょっとお休みをいただいて久しぶりにオペラを見たり、展覧会に足を運んだりしました。
オペラは新国立劇場の《影のない女》最終日。
ジュネーブにいたころは、毎月のようにオペラを見ていた(何しろ、劇場まで徒歩15分ですから)のですが、日本では恥ずかしながら初めてのオペラ鑑賞です。

トリスタン・オペラもベルクのルルも体験済みでしたが、リヒャルト・シュトラウスのオーケストラの巨大なこと!!といったら…指揮者が出てくるために、奏者が道を開けなければならないのです。バンダにもトランペット3本、トロンボーン4本、オルガンまで…
25分ずつの休憩を2回はさんだ3幕、4時間にわたる長丁場のオペラですが、楽員たち頑張っているなあと妙な関心。最後は疲れてきたかなと感じるところもなくはなかったけれど、農耕民族の体力でやるのだからあっぱれです。5人の主たる歌い手はドイツやアメリカの方たち。あのオケに負けじと叫ぶ(といっても、きれいな声で)のはさすがです。
舞台は経費削減を感じさせるものではありましたが、複数の黒子さんたちが場面転換ごとに装置を手動で動かしていたので、バミリはどうやってされているのかなあ、なんて思って見ていました。
日本語の字幕が出るので随分楽に鑑賞できましたが、ジュネーブでは留学生仲間が幕間に額を寄せ合い、ストーリーのレクチャーをしてオペラを見ていたのを懐かしく思い出しました。
ただ、あの長大な『愛の賛歌』は、今の少子化日本には通用するかなあ…

オペラの前に、お隣のオペラシティのアート・ギャラリーに寄りました。『猪熊弦一郎展いのくまさん』を見るためです。
この展覧会は猪熊画伯の絵に谷川俊太郎さんが文をつけた絵本『いのくまさん』から生まれました。猪熊画伯の絵は、以前、丸亀市猪熊弦一郎美術館から定期的にアトリオンに送られてきたポスターで知っていました。軽やかで色彩豊か、クレーに近いリズム感もあるけれど彼の持つ深刻さはありません。もっとも私はクレーも大好きで、スイスではクレーを探し求め、あちこちひとりで放浪の旅をしたものです。
ところでこの展覧会、11のセクションからなっています。セクションごとに『いのくまさんは じぶんで じぶんの かおを かく』とか『ほかの ひとの かおも かく』といった谷川さんのことばが大きく表示されていて、本当にわかりやすく楽しかったです。
いのくまさんがアトリエをハワイに移すと、華やかな色彩が出現。『いろが うまれる いろが ささやく いろが さけぶ いろが うたう』という言葉がぴったり当てはまります。ふと、ルドンが50才頃から突然豊かな色彩を用いるようになったのを思い出しました。
この展覧会、7月4日まで開催されています。美術鑑賞などどいうかしこまった言葉とは無縁の楽しいいのくまさんワールド。おすすめです!
ちなみに三越デパートの《華ひらく》という赤と白の包装紙は、猪熊さんが海岸に転がる石ころをモチーフにしてデザインされたものだそうです。ご存知でしたか?
今回、もうひとつ展覧会に足を運びました。
国立近代美術館で8月8日まで開催されている『建築はどこにあるの?7つのインスタレーション』という7組の日本の建築家によるインスタレーションです。
近代美術館による概要説明では
世代もタイプも異なる7組の日本の建築家たちが、新作インスタレーションを展示します。「建物」をつくるときとは異なる条件の中で彼らが頼るもの。それはきっと、建築家として鍛え上げてきた、論理(ロジック)と技術(テクニック)と感性(エステティック)のバランスがとれた思考方法となるでしょう。このバランス感覚に長けているからこそ、現在、日本の建築は世界的に注目されていると言えます。そして、もしそうしたところに「建築」の特徴があるのだとすれば、建築を考える際に重要なのは、「建築とはなにか」を問うことではなくて、どこにどのような形で建築が現われてきているかを捜すことではないでしょうか。
三種類の多面体でつくられた空間、「空間」が生滅する場、動物にも見える東屋(あずまや)、模型の一日を見せる映像空間、繊細(フラジャイル)な構造体、スケール感覚が不思議な広場など、多種多様なインスタレーションを通して、建築はどこにあるのか、ぜひ捜してみてください
という何やら分かったような分からないような…
でも、面白かったです。赤いレーザー光線の中を歩くとモアレ縞ができたり、垂直な壁面がひとつもない白い多面体の組み合わされた中を歩く不思議な感覚etc.
写真撮影も可能でしたので、その一部をご紹介します。

中山英之 草原の大きな扉
北海道の広大な草原を敷地に、ピクニックに集まった人々に軽食をふるまうカフェとして設計した建築の1/3模型。テーブルセットやタペストリーがままごとのようでかわいいです

伊東豊雄 うちのうちのうち
瀬戸内海の島で進行中の「今治市伊東豊雄建築ミュージアム(仮)」プロジェクト。3種類の多面体を組み合わせて全体を構成する伊東ミュージアムの約1/2スケールの多面体。いわば、「美術館のなかにもうひとつの美術館をつくる」うちのうち

伊東豊雄 うちのうちのうち
この多面体の中に、最近取り組んでいる新しい幾何学に基づく空間構成システムを展示
だから、うちのうちのうち です

伊東豊雄 うちのうちのうち

伊東豊雄 うちのうちのうち

アトリエ・ワン まちあわせ
近代美術館玄関横、竹製のゾウとキリンが迎えてくれます
香取智子 wrote|Date:10.06.08|
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