十文字和紙、変身する!
十文字和紙というのをご存知ですか?
秋田県横手市十文字睦合で、江戸時代から引き継がれている伝統的和紙だそうです。今ではこの伝統の手仕事を守っているのは佐々木清男さんただ一人。
秋田市在住の渡辺弘子さんは、「何をどのようにして和紙ができるのか」興味を抱き、この十文字和紙に惚れ込み、16年間せっせと工房へ足を運ばれたそうです。
和紙の原料は自家で育てた楮(こうぞ)。楮の刈り込みから蒸かし、皮はぎ、晒し、叩き、漉くに至るまで全ての工程は手作業で、長い時間を経て一枚の和紙が誕生します。作業は毎年厳寒の季節に行われます。
その工程を渡辺さんの撮られた写真を使って、簡単にご紹介します。

9月の楮

11月に刈り入れる

楮の束

楮を蒸かす

いったん干す

粗皮を剥ぐ

再び白皮を干して乾燥させる

白皮を煮る

楮をひたすら叩く
その後、ノリウツギの白皮から糊を作り

やっと紙漉きに

一枚ずつ漉いては重ね、漉いては重ね

2月の鳥海山

まもなく白鳥も北帰行
渡辺さんは、今では紙を漉く作業もできるようになり、この和紙を使った製品化を思い描き、それがやっと形となりました。
基本は帽子。和紙にこんにゃく糊を塗り、皺加工を施し、軽くてじょうぶな帽子に仕上がりました。芯の入ってない帽子はくしゃくしゃと丸めてポケットに入れることもできます。少々ぬれても大丈夫!
渡辺さんは、帽子のほかにもトレーや小物の雑貨など色々試作されています。

和紙の帽子

和紙の帽子

日の出酒造、和紙製の半纏
ちなみに第二次世界大戦中、大陸間弾道弾?となった風船爆弾は和紙をこんにゃく糊で固めて5層に重ねて作ったものだったそうです。
伝統の技術が今に受け継がれ、新しい命を吹き込まれる。とても大切なことだと思います。
香取智子 wrote|Date:10.06.14|
コメント (1)
コメント
和紙作りの行程をはじめてみて
こんなに手間がかかっているとは
思いませんでした!!
だから和紙ってあんなにあたたかみがあるのですね☆
職人さんの背中、とってもかっこいいです。
新作できたら、また見せてください☆
和紙で作った亀形ランプ(行燈?)があったら
亀仙人はくいつきますよ~
考えただけで鼻の下のびるー。